使い古された詐欺手口

ガイドブックの巻末に書いてあるような、
アジアによくある詐欺手口が本当にあったんだ。
しかも1日にまとめて3件。(ちょっと長いけど)
 
(ちなみに英語での会話ですが、つたない英語を書くのもなんなんで・・・)
 
1件目(同行詐欺かもしれない)
ホーチミンの市場をぶらついた後、建物を出たところでちょっと休憩してた時のこと。
 
突然、「今、何時ですか?」とおばさんが声をかけてきた。
 
私) (勝手に見てと時計を差し出す)
お) 「ありがとう、あなたはどこから?」
私) 「日本、あなたは?」
お) 「マレーシア、あなたは日本からですか・・・、私、娘が日本で歌手をしています」
私) 「それはいいですね。」
お) 「あなた、市内の???知ってますか?行ったことありますか?」
私) 「知らない」
お) 「一緒に行きませんか?」
私) (きたきた~っ、初見の外国人普通は誘わんだろ) 「行かない。」
お) 「近いですから。」
私) 「興味ない、行かない。」
 
このままついて行くと、行った先で高いお金を請求されて、
おばさんと折半することになる、おばさんとそこはグルだというオチ・・・かも。
 
どう終わらせようかと思っていたら、突然、物売りが登場。
物) 「ボッタクリ、ボッタクリ、ボッタクリ」
 
自分の商品をボッタクリとは奇妙なやつだと思っていると、
その物売りはそのおばさんの事を言っているようだ。
 
おばさんはそそくさと「バイバイ」と言ってしまった。
 
その後、物売りはおばさんをさして「ボッタクリ」と繰り返す。
 
さらに、果物売りのおねーちゃんもやって来て、自分の首をかき切る仕草で
「マフィア、マフィア」という。
しかも、この外国人がマフィアにねらわれていた というようなことを
周りのベトナム人に説明している感じ。
 
みなさん、守ってくれてありがとう。
 
 
2件目(賭博詐欺かもしれない)
市場からホテルに戻る間に公園があり、そこで今日の出来事を記録していると、
2mは離れているのにオヤジが「中国人か?」と聞いてくる。
 
私) 「日本人だ」
オ) 「ノートが漢字ばかりだから中国人と思った」
 
(かなり細かい字で、ひらがな多用なのにね。声をかける理由は何でもいいんだ)
 
オ) 「妹が来月日本に仕事に行く」
私) 「それはよかったね、何しに行く?」
オ) 「ナースの仕事をしに行く」
私) 「それは大変だね。」(ホントなら本当に大変だと思う)
オ) 「母親が心配しているので、日本の生活について話してやってくれないか」
 
きたきた~、このままついて行くと、いかさま賭博で儲けよう、カモが来るから。
といわれて、最初は勝つが結局は大負けしてエライ目に遭う・・・かも。
 
私) 「オレはエンジニアだ、ナースの世界は分からん、説明できん。」
オ) 「大丈夫、日本の生活について、」
私) (強い口調で)「ナースの世界は知らん」
オ) 「OK」
 
あっさり引き下がった。
 
 
3件目(色仕掛け詐欺かもしれない)
 
水上人形劇の予約をしたので、そこまで歩いていこうと(30分位かな)
かなり気合いの入った速歩で移動中
若いおねーさん(らしき)が「すみません、シンカフェはどこですか?」
 
速歩は急には止まれません。
私) (歩きながら)「知らない」
 
きたきた~、外国人に道聞くな。ほんとに知らんし。
 
このまま止まって一緒に探してみようとすれば、
「あなたはいい人、私のホテルで休んでいきません?」
となって、ホテルについて行き、ちょっといい雰囲気になったところへ
急に友達が尋ねてきて慌てて追い出されるが、
そのときには財布がすられている・・・かも。
 
 
いやぁ、こんな古い手口をまだやってたんだ。
ある意味感動した。
 
 

 
 
公園にて

 
 
水上人形劇(ゴールデン・ドラゴン・ウオーター・パペット・シアター)