富士山ウルトラウォーキング 当日編③

備忘録になって長引いております

 

第3エイドで、ヘッドライト、バッグにクリップライトを装着

まずは次の山中湖のコンビニ休憩64km地点まで13kmを目指す

食事をしたおかげで、気持ちが楽になった

さて、いよいよナイトウォーク突入

一番緊張する時間帯だ

 

ラン友さんが気にかけてメッセージを送ってくれていた

うれしい事です

両手が塞がっているとか、夜道とか、道幅とか、疲労とかあって返信が滞りました

すみません

 

山中湖まではやや上りになるが、順調に歩を進める

道の駅富士吉田の入り口を過ぎる

暗いなぁ、怖いなぁ

車が猛スピード、怖いなぁ

 

21:40頃に64km地点 山中湖に出た所で第4エイドのコンビニ到着

半分行ったなぁ、とは思う

そして、

・・・えっと、ここで何したっけ???

休憩所の片隅で、自分と闘っている人達もしくは灰になりかけた人達(ごめん🙇)としばしたたずんでいた気がするが、ここで何をしたかハッキリ覚えていない

 

フラッと次に進みだした

山中湖に沿って、旭日丘から篭坂峠へ向かう

速い人にはサクッと抜かれ、誰にも追いつけず基本は全くの単独行

山中湖の気温は14度 篭坂峠はこのイベントの最高地点で1100mを越える

ここで気温は13度との事で、止まれば寒いが動いている間は涼しいくらい

峠を越えて、下りに入った23:15 静岡県に戻る

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この後は暗くて撮れないので写真なし

下っていくうちに、足裏がピリピリ熱い

つま先が締めつけられるようになったので

靴を脱いで足を伸ばしたくなる

 

車が猛スピードで通過していく

歩行者が多いことにドライバーもびっくりしているだろうな

ゾンビになっている人もいるだろうし

ラソンで貞子で走る人いるよね

やる人がいたらシャレにならないな

 

森からはカサっとかパキッとか音がすると心臓がバクバクする

森の中から、ヒョーーー、ヒョーーー、フィーーー

と音が聞こえる

2回低音、1回高音

聴いている限りこの繰り返し

気味が悪いが人工音に聞こえたので、鹿避けとか仕掛けなのかと思っていた

FBの方で「トラツグミ」じゃないかと教えてもらい、音源を聴いてみるとまさにこれだったので今日納得できた

トラツグミは鵺(ぬえ)の声とも言われ、怖がられていたようです

幽霊の正体見たり枯れ尾花

次回行くときは安心して聴ける(次回も行くつもりなのか?)

 

ただ、それでも何だか、こんな所を単独行している自分は結構すごいなとか、何かこんな雰囲気もいいなとか思ってしまう

 

76kmを越えて須走のコンビニに着いた

道中ほとんど人を見ないのに、10人以上が屯っていてびっくり

少し離れた所に座りこんで足を解放

50km前に違和感があった所は500円玉大の水ぶくれになっていた

親指1ヶ所、小指2ヶ所も水ぶくれ 痛いです、やめたくなるくらい痛いけど親指は水抜き処置、小指はテーピングでカバー

25分ほど処置に時間がかかった

歩き出しはジンジンするが、少し歩くと慣れてきた

 

後50km切った 50kmを切ったという事は後50kmも歩くのだというあたり前の事をどう受け止めるべきか考えているとか自分、おかしくなっているなと思いながら、とぼとぼと森の脇を通って行く

 

83km 午前2時過ぎ 腰痛がひどくなり、民家のブロック塀に腰を下ろしてしばしマッサージ

ここで何人かに抜かれた

抜いて行く人はみんな、ここに来てもまだ力強く脚が出ている かなり差がある事を痛感した

 

ペースを落として、休みを入れながら、少しでも前へ

進んでいれば回復するかもしれない

 

空が明けてきた

5時少し前 90km 第5エイド到着

朝ごはんの助六寿司みたいなものと味噌汁をいただく

スタートするにはまだ気力が回復しない

少し休むか、とブルーシートに寝転んだ

 

もうキツい、あぁ、やめにしたいと思う

でも、ここでリタイヤしたら、御殿場駅に連れて行かれて捨てられるのか

御殿場から富士宮まで1時間半 990円かかるし

そこから会場まで2km歩いて荷物受け取ってまた駅まで戻って家まで帰る

これはかなりえげつないじゃないか、楽して戻れるわけでなければ、このまま後30km行くしかないか

時間はまだある、時速3kmでも何とかなるかもしれない

そういえば昨日、Eさんは、別の大会では90kmあたりで大変だったと言っていたな

こういう事なんだろうな

 

しばらく空を見上げて考えた